ニュージーランドの医療費はどのくらい?診察費用から手術費用まで詳しく解説【日本よりも高額】

医療システム

海外で病院に行く必要があるとき、費用の見当がつかないのはやはり不安です。

この記事では、ニュージーランドの実際の医療費の目安についてご説明しています。

公立病院は無料、私立病院は全額自己負担が基本

永住権や労働ビザなど特定のビザをもっている場合、公立病院での治療は無料です。

一方で私立病院の医療費・治療費は基本的に全額自己負担です。

公立の医療が無料なのになぜ私立の病院を使い、その費用の負担が発生するかは「ニュージーランドの医療システム」をご覧ください。

ニュージーランドの医療制度
ニュージーランドの基本的な医療システムを解説します。

GP(かかりつけ医)の診療費は?

日本と異なり、ニュージーランドでは内科や外科などの専門医にかかるまえに「GP(General Practitioner)」の診察を受ける必要があります。「町医者」「かかりつけ医」といったイメージが近いです。

診察費用は日本のように一律ではなく、GPそれぞれで違います。また国からの補助の関係もあり、ビザの種類、GP登録の有無、年齢などで違ってきます。

18歳以上、NZのパブリックシステムの対象者(永住権や2年以上のワーク保持者など) で
登録がある:$30~$50前後、
登録がない(カジュアル):$60~$80ドル前後、
夜間や休日対応があるGPは1~2割高いようです。

パブリックシステムの対象外の場合は登録無しの料金が当てはまる場合が多いようです。

また問診の時間が大抵15分程度と 区切られていて、超過した時はその分料金がかかる場合が多いです。

参考に費用の案内があった各都市にあるGPのホームページです。
オークランド:Victoria Park Medical http://vicparkmed.co.nz/auckland-gp-doctor-fees/
ウエリントン:Captal Care Health Centre http://www.capitalcare.org.nz/fees.html
クライストチャーチ: High Stereet City Health http://www.cityhealth.org.nz/Charges/
クライストチャーチ24時間対応GP:24Housrs Surgery https://www.24hoursurgery.co.nz/visiting-us/fees-payment

政府の補助で医療費や処方薬が安くなることも

ニュージーランド国籍や永住権を持っている場合、公的医療の対象となり、登録のGPを持つことで政府の補助が入り費用が安くなります。具体的な政府の補助については*****のページをご参照ください。


処方薬も同様で政府の補助が入る薬もありひとつ$5です。ただし薬によっては補助が入らない薬もあります。

専門医(スペシャリスト)の費用は150〜400ドルくらい。検査費用は別料金

専門医の診察費用はなかなか幅広く、$150~400くらいの範囲です。どういったスペシャリストにかかるのかによって大きく変わってきます。

また、GPやスペシャリストから指示される各種検査費用は別途必要になります。それぞれの検査費用の目安は以下のとおりです。

超音波検査$200-$600
X線(レントゲン)$150-$500
PET検査$2,000 – $2,800
MRI検査$1,300 – $1,700
CTスキャン$1,300 – $1,700
胃カメラ$1,100 – $1,600

手術が必要な場合は、1万ドル以上が基本

手術や入院が必要になってくると、個人差や症状によっても医療費は大きく異なります。

一概に言うのは難しいのですが、手術1件あたり1万ドル以上が基本だとお考えください。

手術費用については事前に見積りを取ることもできますので、医師に確認しましょう。

参考のために、各種手術コストの目安を下に掲載します。病院や症状、手術方法などにより大きく費用が異なる場合があるので、あくまで目安程度にどうぞ。

白内障手術$2,700 – $5,200
内視鏡的副鼻腔手術$12,000 – $37,000
親不知の除去$3,000 – $5,500
甲状腺の除去$11,000 – $15,000
血管形成術$17,300 – $27,400
心臓弁の手術$48,000 – $60,000
心臓バイパスの手術$35,000 – $50,000
脊椎固定手術$20,000 – $60,000
胆のう摘出術$8,500 – $13,000
大腸内視鏡検査$2,000 – $2,500
子宮摘出術$13,000 – $19,300
虫垂切除$6,000 – $10,300
ヘルニア治療$7,000 – $18,000
人工股関節全置換術$20,000 – $27,000
子宮内膜症$9,000 – $25,000
ロボット前立腺切除$30,000 – $45,0000
人工関節置換術$22,000 – $30,000
静脈瘤$5.600 – $10,000
斜視$3,200 – $6,700
鼓膜チューブ挿入術$1,400 – $3,500
扁桃腺/アデノイド切除$3,200 – $5,500
前立腺がん$4,000 – $5,500
皮膚がん除去$230 – $3,800
がん 化学療法$15,000 – $170,000
がん 放射線治療$20,000 – $37,000
乳がん$4,000 – $14,400
参考資料: 2013年発行のHealth Funds Association Of New Zealandの資料、Southern Cross Health Society発行のパンフレット“How much
does it cost?”、nib nz limited 医療保険パンフレット

救急車も有料。ビジターの場合は800ドルから

日本と異なり、ニュージーランドでは救急車を呼ぶのにもお金がかかります。

病気で緊急の場合$98。ワーホリ、留学生を含むビジターなど旅行者の場合、最低$800ドルです。

また面白い(?)といっていいいかわかりませんが、プライベートで救急車を利用することも出来るようです。費用は距離に応じて計算されます。

詳しくは、救急車サービスを運営している団体「セント・ジョン」のウェブサイトをご覧ください。

ニュージーランドの医療費まとめ:日本よりもかなり高額。万が一のために保険に入っておくのがおすすめ

ニュージーランドで病気やケガをすると、日本よりもかなり高額な治療費がかかることがおわかりいただけたでしょうか。

年齢に関係なく、健康に関するトラブルは起こりえます。万が一のときに備えて、適切な保険に加入して備えておきましょう。

(以下、契約につながるリンクを用意しておく)